「おおいた」の正しい発音は?大分県民が悩む長年の疑問に終止符を打つ!

2025年07月05日 09:00更新

■大分、どう読む?

 

この記事を読んでいるそこのあなた。

 

この文字を、声を出して読んでみてほしい。

 

 

 

「おおいた」

 

 

 

1音目が最も高い「お↑おいた↓」

 

それとも

 

全ての音が高低差なく続く「おおいた→」

 

 

どっちで読んだだろうか?

 

 

どっちが「正しい」発音なのか、考えたことはあるだろうか。

  

■日本語発音のルール

 

日本語のアクセントは、「全世代の人々に、音声を聞いて直ちに理解してもらえることば、すんなり自然に受容してもらえる発音は何が最適か」(NHK日本語発音アクセント辞典より引用)それを追求するための基準として定められている。

 

 

つまり、アナウンサーをはじめ多くの「伝える」ことを仕事にしている人々は、発音のルールに沿って日本語を話している。

 

 

日本語のアクセントは大きく分けて4種類あり、

 

 

「頭高型」…最初の1音が最も高い(例:ネコ、メロン)

 

「中高型」…2音目以降の音が最も高い(例:あなた、ドライブ)

 

「尾高型」…語尾の音が最も高い(例:2人、妹)

 

「平板型」…音が平たく一定(例:魚、道路交通法)

 

 

以上に分類される。

 

 

このルールでは、

 

「お↑おいた↓」は頭高型、「おおいた→」は平板型。

 

 

一体どっちが正しいのか?調査してみた。

 

 

 

 

■大分県民にきいてみた

 

街中の人に聞いてみると、「お↑おいた↓」、「おおいた→」どちらも存在。

 

 

「そういえばどっちが正しいんだろう?」、

 

「今まで考えたこともなかった」というような感想が飛び交った。

 

 

 

 

■街頭インタビューの結果は

 

大分県民100人にインタビューしたところ、

 

以下のような結果に。

 

 

年代による偏りはみられなかった。

 

 

 

 

■TOSテレビ大分アナウンサーは

 

ちなみに、この調査を行ったTOSテレビ大分のアナウンサーは

 

「お↑おいた↓」、「おおいた→」どっちで発音しているのか。

 

 

◇TOSテレビ大分・小西綾音アナウンサー

 

「TOSの中でもアナウンサーによって頭高型と平板型が分かれていましたが、社内で統一しようと話し合い、2021年から頭高型の「お↑おいた↓」で統一するようになりました」

 

 

全国のアナウンサーがアクセントの基準にしている『NHK 日本語発音アクセント新辞典』(NHK出版)によると、

 

第一アクセントは頭高型の「お↑おいた↓」その次に平板型の「おおいた→」と表記されている。

 

結論、どっちのアクセントでも間違いではないが、

 

頭高型の「お↑おいた↓」がより一般的に伝わりやすい発音だということだった。

 

 

 

 

■専門家は

 

別府大学 国際言語・文化学科の松田美香教授によると、

 

やはり頭高型の「お↑おいた↓」が主流だということ。

 

 

大分の後に駅や県などの名詞が付く場合は、言葉をまとめて平板型のアクセントになる。

 

 

そして、大分方言のアクセントは標準語と同じなのが特徴だという。

 

 

地域色が強い九州の方言の中でもかなり珍しい大分県民の方言。

 

 

ただ、一部 標準語と異なるアクセントがあり、高齢層を中心に

 

「いちご」「うさぎ」「あぶら」「くすり」など、

 

大分県民は頭高型で発音する傾向にある。

 

 

 

 

■ちなみにこんな検証も

 

国民的歌手、「B’z」。

 

 

「ビーズ→」と平板型で発音されることが多いが、

 

実は正式な発音は頭高型の「ビ↑ーズ↓」なのである。

 

 

「いちご」や「うさぎ」を頭高型で発音する人が多い大分県民であれば、

 

「B’z」を正式な位置にアクセントを付けて「ビ↑ーズ↓」と読めるのではないか?

 

 

 

 

■「B’z」の発音、調査の結果はいかに

 

3時間に渡った街頭インタビューの結果は…

 

 

「ビ↑ーズ↓」と正式な発音で呼んだ人は、60人に1人だった。

 

 

 

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